日本伝統のお菓子

長生殿・越乃雪

石川県金沢市の森八で作られている落雁の最高級品の長生殿は、徳島県産の和三盆と北陸産のもち米で作られています。
1625年加賀藩より七夕のための落雁を作ることを命じられて、形は唐墨をまね、文字は茶道遠州流の小堀遠州の筆によるものです。
長生殿とは、漢詩の長恨歌で唐玄宗と楊貴妃が七夕に愛を語りあった場所だといわれています。
三百数十年変わらない製法を守り続けています。
口に含むとさらっととけ上品な甘さが広がっていきます。
新潟県長岡市の大和屋で作られている越乃雪は、徳島県産の和三盆と越後産のもち米が使われています。
1778年大和屋庄左衛門が長岡藩藩主牧野忠精を見舞のために白雪糕を真似てもち米と和三盆の白玉粉で作った落雁が基とされ、名前の由来は、牧野忠精が完治後、越路の山々に降る雪になぞらえて銘を与えたといわれています。
口に含むと和三盆の甘みと穀物の甘さと香りが広がります。

山川・鶏卵素麺

山川は、島根県松江市の銘菓で、和三盆と寒梅粉で作られています。
茶人大名として知られた不昧と号した松平治郷が、茶の添え菓子として和菓子作りも奨励し、江戸の菓子司伊勢屋越後大掾に作らせた軟落雁です。
手で割ると凸凹の形が山川にみえることから治郷の詠んだ歌より命名したと言われています。
大正時代に風流堂が復刻しその技術を彩雲堂・三英堂等の菓子店にも伝えています。
少し粘り気がありボロボロにならず食感はしっとりとしていてとほのかな塩味が特徴です。
鶏卵素麺は、南蛮菓子です。
福岡県福岡市の松屋利右衛門で作られています。
ポルトガルから伝わったフィオス・デ・オヴォスの製法を学び、1673年に博多で製造を始販売をしました。
福岡藩主黒田光之に献上して、黒田藩御用菓子司となりました。
材料は、卵と砂糖のみで無添加、無着色、無香料で余分なものが入っていないため上品なやさしい味わいで素材のおいしさが楽しめます。